02

Casting
Process
Casting Process

1500度の高温で溶けた鉄を、
秒単位で温度管理する。

F e a t u r e Feature 01

溶鉄の鋳型への注ぎ込み。3秒では短すぎる。4秒では長すぎる。

「鋳物(いもの)」とは、1500度を超える高温で溶かした鉄を「鋳型(いがた)」と言われる砂でできた型に流し込んで、基本的な鍋のカタチをつくる製造手法。バーミキュラのこだわりは、この時点から始まっています。この鋳造工程で一番難しいのは緻密な「温度の管理」です。「1500度の溶けた鉄は、秒単位で温度がどんどん下がっていってしまいます。数十度温度が下がってしまうと、サラサラに溶けた鉄がドロドロになってしまい、鍋に穴が開いてしまったりします。また、注ぎ込む量の正確性も求められます。ですので、温度が下がらないように常に確認しながら、ひとつあたり3秒から4秒の間で正確に鉄を注ぎ込まないといけません。」(鋳造担当 田原雄太)ここでも、職人の精妙な感覚が必要になるのです。

F e a t u r e Feature 02

13種類の金属の配合比率を0.01%でも間違うと、
全く別物になってしまう。

バーミキュラの開発において特に苦労した点は、その構成成分の配合比率です。バーミキュラは鉄だけでなく、カーボン・シリコンなど13種類もの成分で複雑に構成されており、いずれかひとつの配合比率を0.01%でも間違うと、全く別の性質のものができてしまいます。そのような条件下で、約3年間に渡り、1万台以上もの試作を繰り返すことで「素材本来の味を引き出す鍋」としてベストと思える奇跡的な成分比率を発見したのです。このときキーポイントとなったのが「コンパクテッド・バーミキュラ」という鋳物の特殊材質。「熱伝導に優れ」、「強度も高い」、鋳物鍋にとって理想の材質が、製品開発を成功させるうえでの重要な役割を果たしたことから「バーミキュラ」と名づけられました。

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03 Enamel-Coating Process

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